船体がソリッドのバウンティ号を製作後、今井科学のコンスティチューション、メイフラワーを製作。コンスティチューションの方が先だったような気がする。メイフラワーも長年放置しており、何度かの引っ越しのせいでロープが切れたり部品の接着がはずれたり、埃が付着してちょっと汚い感じとなってきてしまい、飾っておくのに気が引ける状態となってしまった。2007年も12月に入りワサの製作にも少し疲れてきたのでメイフラワーのレストアに挑戦。出来れば年内に仕上げてしまうことにした。
2007年12月8日 まず現状を画像として残しレストアを始めることとした
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全体像 薄汚れてスタンディングリギングも垂れている バウスプリットの接着ががはずれている | バウスプリットは船首右舷内側にエポキシで接着してあったのが剥がれてしまっている スプリットヤードのロープも切れているのが目立つ |
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船体中央部:ボートの置き台も剥がれている | 船尾部:デッキの格子がはずれ下の甲板に落ちている 索止めも掃除中にはずれてしまった(この画像ではまだ着いているが |
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船首デッキの手すりが剥がれて空中にぶら下がっている | ロープの切れがみられる 彩色部分にも埃が付着している(画像ではあまり目立たない) |
以上がレストア前の画像である 埃が奥の方まで入り込み掃除だけでも大変 ロープにも張り付いている 掃除機を最強にしてみるが吸い込んではくれない ロープやリギング等は刷毛で払いながら吸引するが、甲板や船体、ヤード、マストの汚れはすべてティッシュに水を含ませて拭き取った上でさらにガーゼを使用して隅の方や隙間を掃除していく
その過程で劣化している細糸は次々に切れてゆき、さらに接着してある部品の剥離もあり前途多難を暗示してくれた ロープの走行が分からなくなると、もう説明書もないので再現できなくなる 左舷側と右舷側を分けて掃除しながら部品を再接着し、ロープを張って行くことにした
次の画像はレストア途中のものである
次の最初の画像が12月9日の午後のものだからここまで土日(ほぼレストアのみに費やす)2日間
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船首部:バウスプリットをエポキシで再接着し静索、動索はほぼすべて張り直しとなった とくに細糸のロープはかなり切れていたので正確なレストアとなっていない可能性がある | 船尾部:全体に共通の作業として、動索を通す滑車は取り付けた糸が劣化して切れてしまうためほとんど取り付けなおした キャプスタンが格子を取り除いた甲板に見えている |
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甲板は3層になっている 下層の甲板掃除はキャプスタンやポンプもあり、狭いところを曲ピンセットで隅々まで拭き取るため根気がいる この画像から3層甲板であることが分かる | 拭き終わって格子をはめたところ ボートの置き台はまだ接着していない 掃除中に剥がれた階段は接着済み 船首部甲板手すりも接着済み |
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積載ボート2艘 かなり製作には日数を要した 付属のソリッドモデルは使用しなかった オールは板材から削り出した | 2艘共クリンカー張り(鎧張り)である |
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ここでリギングの全体像を撮っておく | バックを夜空にすると船体や索の影が写らないのですっきりしている |
ここまでで12月9日の夜である
最終的な仕上げの掃除(ヤード、マスト、見張り台)と小部品の再接着、ロープをリング状にして甲板や索止めにかける作業が残っている
(レストアの完成した画像はクリックするとフル画像になります)
2007年12月16日夜レストア完成 家内とスパークリングワインで乾杯
エンデヴァーが製作途中のまま待っている