たたら製鉄とは(私見)


「たたらを踏む」の本来の意は、たたらをふんで空気を送ることである。広辞苑によると、
「たたら」
@足で踏んで空気を送る大きなふいご。Aたたらぶきの略
「たたらぶき」
砂鉄・木炭を原料とし、たたらを用いて行なう和鉄精錬法。古代以降わが国中国地方などで行なわれて。その精錬場をもたたらと呼ぶ。
とある。
黒岩俊郎氏の著書「たたら」(1976年 玉川選書)の副題が「日本古来の製鉄技術」となっている。氏は技術史からこの副題をつけたと考えられる。そま「たたらの歴史と時代区分」では、技術発達過程から@弥生時代、古墳時代、A8世紀〜1260年代(築炉の段階)、B14世紀〜17世紀初頭(南蛮技術が入り、赤目だけでなく真砂も使う)、C徳川時代(停滞)、D明治以降(衰退)としている。要するに、明治以降の洋式製鉄技術を除いて、たたらと言えるかと思われる。
以上から、現代の溶鉱炉を除いての鉄精錬を「たたら製鉄」と言っていいものかと、考えている。

だいたいのイメージでは、以下の図の様だと思います。


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