モトロの飼い方

モトロって意外?と飼い易い。
けど、世話をサボると… あっけなく死にます!
モトロってそんなヤツ。






モトロの選び方


まぁず、失敗しないコツは良い個体を選ぶ事!
これに限ります。
ショップでモトロを見かけてもスグに買ってはイケナイ!
そのモトロが入荷したのはいつか?
エサは食べているのか?
を、店員さんに聞きましょう。
入荷して一ヶ月ほど経っていたら大丈夫です。

入荷直後だと
そのモトロが元気かどうかは分かりませんので。
入荷後、一週間で死ぬなんてのはよくありますから!
早くても2週間以上経ってれば大丈夫かも?

@体盤の縁がめくれている
もしくは反っている個体

A腰?の骨が浮き出ている個体
両目の間が窪んでる

B呼吸が速い
片方の噴水孔が閉じてる

C目が白く濁っている
血が溜まっている

D体表にカビが生えてる

って感じの症状がある個体は選ばない方が無難。
これらの症状は絶対に死ぬってワケでは無いけど
死亡率は結構高い。


どんなエサを与えていたかも聞きましょう!
イキナリ違うエサを与えても、まず食べません。

とにかくジックリと観察して状態を見極める事が!大事



水槽について


水槽のサイズは
とにかくデカイ水槽!
モトロは結構でかくなる。
体盤の直径は50aは超える!

なので水槽サイズは
150a×60a×60aは欲しい。
できれば、奥行きは90aは欲しいところ…
奥行き45aの水槽では
いずれ限界が来ますヨ!

ちなみに幼魚のうちは小さい水槽で…
ってパターンが一般的な気もするけど
モトロの場合
確かに小さいうちは60aの水槽でもイケるでしょーケド
次のステップで90a、120aとやる場合
注意が必要になってくる!
モトロの尾には毒針がある!
小さいうちは網で掬えるけど体盤が30aを超える場合
尾の長さも足すと全長50aはイク!
コレを網で掬おうと思うと結構大変。
油断すると毒針でブスリ!

なので、20a超えたあたりから
最終サイズの水槽に異動させておくと安全です。
先住民がいるからそれは無理だぜッ!
って人もいるでしょーけど…

それと水槽の蓋もキチッと閉めておきましょう。
自分は飛び出した事は無いけど念のため。

照明はあっても無くても問題ありません。
もちろん、あった方が観賞し易い。

ろ過について


モトロは水質の急変に弱い!
ので大容量のろ過槽がほしいです。
で、やっぱオーバーフローが良いかと。
そんなデカいモン置く場所ねーぜッ!
って場合は上部式+外部式でいきましょう。

二つのろ過システムを併用する事で
水質の急変を防ぎましょう。
それにメンテナンスも
片方ずつメンテをやれば水質の急変を防げます。

ちなみに底面フィルターはモトロの場合
効果は?です。
モトロは底砂をよく引っ掻き回すので
底砂の均一性が殆んどなくなる為ッス。

モトロがストレーナー等にイタズラして
ポンプがずれて水が全部床に…
なんて事になるかも?
なのでポンプはズラされないように
完全に固定してしまうかコーナーガードで囲ってしまいましょう。

さらに自分は外部式は使っておりません…
理由はメンテが面倒だから!
モトロはフンの量が多いので
ウールマットがすぐ詰まってしまう。
なので小まめなメンテが必要なんですけど
外部式はメンテがとてもメンドクサイ!
たま〜にメンテする位なら
別に面倒くさくないじゃん!
って思うかもしれませんが
このメンテ…
たまに!じゃあなく毎週なのです…
そのワケは水質についてでお話しマス。



水質について


モトロは水質悪化に弱い!
弱いくせに大食漢なので
フンの量も多く水汚しやすい!
困ったヤツなのです…

適正pHは6.0〜7.2らしい。
が、いったん馴染んでしまえば
水質の徐々な変化が条件ですけど
pH5,0〜8.0の幅にも耐えます!
あくまで、徐々に変化させる事で。です。

pH5.0を切るとエサを食べなくなります。
そのうち目血が溜まってエサを吐いて死ぬ…
なので、5.0切る前に水換えしましょう!
でも…
このとき急にpHをあげると死んじゃうので
極めてゆっくりと水を足しましょう!
エアチューブ使って点滴するよーに
ポタッポタッって感じで水を足します。
フツーに水換えするときもエアチューブで足しましょう。
時間がないから!って水道からジョバ〜って足し水すると
死にます!
とにかくpHの急降下と急上昇にはご注意を!

あと、アンモニアと亜硝酸の蓄積も注意!
やっぱり死にます。
これらは絶対に溜めない事!
硝酸塩は毒性が弱いですけど
コレも溜めすぎるとエサを食べなくなって
やがて死にます。
なので、水換えで硝酸塩濃度を薄めてやりましょう。
てゆーか魚飼育の基本です。

長時間、高濃度の硝酸塩が溜まった状態で
飼育し続けると水換えをしても手遅れになることが…
在るかもしれません。

なるべくウールマットは毎週
洗浄&交換すると良いです。
自分が外部式ろ過槽を使用しないワケがココにあります。

一番、アンモニア、亜硝酸、硝酸塩が溜まるところ…
それはウールマット!
アンモニアなどの原因
食べカスやフンが溜まる物理ろ過。
コレをマメに洗浄&交換すれば
大量のアンモニアなどを取り除けるってワケです。
逆にどれだけ水換えしてもウールマットを交換しない限り
アンモニアなどは大して減少しないってワケです。

だから自分は外部式ろ過を使わない。
上部式かオーバーフローの方がマット交換を楽に行えるのですヨ。



水温について


上は33℃、下は22℃までウチのは耐えました。
多分その範囲でなら問題ないとオモイマス。
ただ、流石に何日も33℃ではキツイと思うので
上は30℃以上にはしない方が無難ですね。特に夏。
やっぱ、熱帯魚の基本の26.5℃が調子良さそうです。

あとヒーターでのヤケドに注意。
場合によっては死ぬ!

なぜかモトロはヒーターに覆いかぶさるのが好き。
そんでヤケドする。
モトロは熱に弱いらしく
ヒーターに触れた部分がグズグズになって壊死します。
致命傷でなければ治りますけど
完全には戻りません。
ヤケドの後は確実に残ります。

なのでヒーターカバーは必須です。
それでも覆いかぶさってヤケドします。
ヒーターは水槽に固定せずに
中にブラブラさせて置くと良いです。
できればコーナーガードでヒーター他
コード類は囲っておくとよいです。



水換えについて


毎週3分の1から5分の1程を換えます。

一度水槽になじんでしまえば
モトロは丈夫ですが
それは水換えを毎回キチンと行う事が条件です。
元気だからまだ大丈夫って思ってると
死にます。

あと、いきなり水道水をいれずに
一度、タンクか何かに水を溜めてから
エアチューブなどで点滴するよーに
ポタポタと水を足しましょう。
いきなり水道からジョバ〜って水を足すと
水質の急変で死にます!大丈夫なときもあるけど…



餌について


慣れてくると色んなモンを食べるよーになります。
とりあえずはモトロを購入したショップで与えていた餌を与えましょう。
水槽環境になれるまでは新しい餌をなかなか食べてくれませんので。

自分の飼ってたモトロは
ショップではメダカを食べていたので
コアカも食べるだろうと思ってたら
目の間が窪んでガリガリに痩せても全く食べませんでした。
コアカが食べられる大きさにもかかわらず…
ちなみに一度食べ始めると
凄い痩せていてもスグに太ります!

水槽環境に慣れてきたら
他の与えたい餌を与えましょう。
それでも最初は食べてくれないと思います。

そんな時は今まで与えてた餌をピンセットに摘んで
モトロの口付近まで持っていって与えます。
そのうちピンセット=餌と学習するので
ピンセットに触れただけで餌を欲しがるよーになったら
与えたかった餌を摘んで与えましょう。
上手くいけば食べてくれるハズ!

それでも食べない場合は
今までの餌+新しい餌の両方を摘んで与える。
最初は食べなくても
そのうち何かの拍子に食べてくれるよーになります。

それでも食べないよーなら
一度与えるのを止める!
で、何日か置いて与えてみると食べてくれるときもあります。

餌は栄養が偏らないよーに
数種類餌付けておくと良いです。


ピンセットで餌を与えるときは刺されぬようご注意を。
あと、生きドジョウは色々と事故があるみたいなので
与えない方が良いかと…
それと赤虫もモトロにとっては
イマイチ栄養価が低いらしいく太り難いらしい…



混泳について



とりあえず生活圏の重なるヤツ同士はやめておきましょう。
生活圏が重ならなくてもダメな時はダメですけど。



レイアウトについて



レイアウトは出来ません!
以上!



底砂について



これは絶対にあった方が面白い!
モトロはよく砂を引っ掻き回すので
汚れが溜まる事もありません。
それに水質も安定します。

底砂は角の尖っていない細かいものが良いです。



毒針について



モトロを飼うにあたって最も気を付けねばならない事。
それはモトロの尾にある毒針に刺されない事!
ピンセットで餌与える時や
水換えをするとき
モトロを網で掬って異動させるときなど…

自分は刺されたこと無いんじゃが…

刺されたらとりあえず救急車を呼びましょう。
痛みが来るまで10分の余裕があるので
救急車を呼んだら身の回りの準備をします。

家族に連絡したり
水換えをしてる途中なら給水を止める等。

で、モトロの毒は熱である程度押さえる事ができるので
熱湯(46℃程度が良いらしい)を
大き目のバケツとかタライに張って
その中に患部を突っ込みます。
病院について医者に治療してもらうまで
熱湯に患部を漬けておきましょう。
治療を受けるまでお湯が冷めないように
できるだけ大き目の入れ物が良い。

刺されると物凄い痛いらしい。
なので自分で車を運転して病院に行くことは止めた方がいいでしょうね。
下手したら痛みで交通事故を起こしかねないので
恥ずかしくても救急車呼んだ方が良いでしょう。
家の人がいるなら
家の人に病院に送ってもらうのも手です

自然治癒に任せず素直に病院に行きましょう。
激痛だけでなく
色んな症状が出るそうなので。
場合によっては生命の危機に陥るかも…
なので病院に行ってください!