ポリプテルスの選び方




ポリプテルスは幾つか種類がいるわけですが…
さらにその種類の中に個性的な奴がたくさんいて…
その全てを飼うのは無理がある。
ならば、その中からどうやって飼育するポリプテルスを選びましょうか?
何が良いポリプテルスなのでしょう?
とゆーわけでポリプテルスを飼うにあたって最も重要なことは…!
…いいかい?最も重要なことはッ!!
自分の飼育設備に合うヤツを選ぶって事だ!
60㌢の水槽しか置けないのにエンドリケリーなんて飼いきれないからな。
最後まで面倒を見るのが飼育者としての責任だし
最後まで付き合えないのなら最初から飼うべきでない。
次に自分が本当に気に入ったヤツを選ぶこと。
ブリードやワイルド、または産地別でも格好や模様、体色が違う。
それらについて多くの情報があり
アレは本物でコレは偽者だとか悩まされることもあるだろう。
そんなときは他人の目など気にせずに自分の目を信じればいい。
自分の目で見て本当に気に入ったのならそれが最も良いポリプテルスだ。
そして一度飼育したのなら最後まで面倒を見ること。
例えばある日、最初に選んだポリプテルスよりももっと良いヤツに出会ったとしよう。
しかし現状ではもう新たに飼育することが出来ないとしよう。
…どうする?
飼育しているポリプテルスを捨てるか?
それとも殺すか?
もしくは誰かに譲渡するか?
それで生き物を飼う責任は何処へ行くのだ?
そうならないためにもこれ以上はないッ!!
ってポリプテルスを選べ。一匹入魂だ。
…とは言え、ある程度の基準ってものは必要。

…んなわけで選んで後悔しないためにもポリプテルスを選ぶための基準について
見た目のボディコンディションを抑えておこう。

ポリプテルスの全体を見て損傷が無いかどうか?
鰭が裂けていないかのチェック。
背鰭は折れている場合もあり、鰭の裂け程度ならば治る可能性も高いけど
背鰭が折れていると年齢や栄養状態によっては綺麗に治らない場合がある。

各鰭のバランスがとれているかのチェック。
左右の鰭で大きさが均等でない場合がある。

目のチェック。
左右で目の大きさが均等かどうか?
白濁していないかどうか?
欠損していないかどうか?
白濁なら治る可能性は高いが目の大きさが左右で違っていたり
欠損している場合は治らない。

体型のチェック。
体が真っ直ぐになっているかどうか?
体の後部がねじれている場合があり
生れつきや栄養状態が悪い等が原因で治る可能性は低い。
(老齢で捩れている場合もある)
背中が盛り上がって見える場合、生れつきや骨折が原因でこれまた治る可能性は低い。

体表のチェック。
鱗が綺麗に並んでいるかどうか?
鱗並びが乱れている場合、生れつきのものなので治ることは無い。
体表が白く濁っていないかどうか?
粘液が異常分泌しており、水質が合わないと白くもやがかかったように見える場合がある。
この場合、治る可能性は高いけど
何かに感染しているなどの病気の場合、すぐに死亡してしまう可能性が高い。

体の一部が凹んでいないかどうか?
稀に体表の一部分が凹んでいる場合があり
原因はよくわからないが治る可能性はないと思う。
とくに稚魚や幼魚では凹みがあまり目立たず
成長してくると目立つようになるので注意深い観察が必要。
ちなに、この凹みはブリード以外では見たことが無い。

入荷時期のチェック。
特に稚魚や幼魚の場合は何時頃入荷したのか
お店の人に確認しておいたほうがよい。
成長期に餌をあまり与えてもらえなかった場合
その後の成長があまりよろしくない場合が多いので。
成魚になっても大きくならないので大きく育てたい!!
って人は入荷して日があまり経っていないヤツを選ぼう。
目が大きく体が痩せ細って見える場合は適正な量の餌を与えられていない可能性が高い。

 
ブリードのコンギクス
大きくなる種だということ忘れてはいけないこのコは小さいうちは外見や状態にとくに問題はないと思っていたが…

成長した後に鱗に大きな乱れがあることが判明した
しかし、そんな事さえ些細な問題だった…
と言うのも全く成長しなかったのだ。
何も考えずに飼育しても40㌢は超える種なのだが…
6年経っても、その半分の20㌢にしかならなかった。
なのでポリプテルスを選ぶときは年齢にあった大きさかどうかも確認したほうがよいかもしれない
 
 
 
ブリードされたアンソルギー
小さいうちはわかり難いが…
 
 
上の画像と同じアンソルギーの一ヶ月後の姿
体の真ん中が窪んでる
コレは先天的なもので治ることはない
ちなみに向きが逆に写ってるけど反対側も同じように窪んでいるので安心?されよ
 



他、マクロギロダクティルス・ポリプティと言う寄生虫が付いている場合がある。
ワイルドのポリプテルスには100㌫付いているらしく感染力も強い。
同じ水槽のポリプテルス全てに感染してしまうので注意して観察しておこう。
幸いに目視で確認できる大きさの寄生虫なので
感染していると体表にもやっとした半透明のヒゲ状のモノが付いているのが分かる。
ブリードにも付いていることがあるので
ワイルドじゃないから安心だぜッ!と油断してはいけない。
なお、この寄生虫は簡単に駆除することが可能。


ワイルド、ブリードと言う事場が出てくるけど
野生で捕獲したポリプテルスを『ワイルド』と呼び
人の手によって繁殖させられたポリプテルスを『ブリード』と呼ぶ。
ワイルド、ブリードにはそれぞれ良い面もあるし悪い面もあって
見た目の格好良さなら… と言うかこれが一番重要な気もするが
格好良さなら圧倒的にワイルが良い。
流石に野生で捕獲しただけあって地域差も多く
ポリプテルス本来の野性味あふれる姿を存分に堪能できる。
しかし、野生なので人工飼料に餌付き難い面もある。
野生を生き抜いているので怪我や鰭の欠損などが多い。
ポリプティには100㌫感染している。
生息地によっては模様や体色がぼんやりとしてる場合がある。
価格が高い。

ブリードは人の手によって繁殖されているので
飼育された環境に合わせて、どうしても顔つきや体型が丸くカワイイ感じになる。
人に馴れやすく人工飼料にも餌付きやすい。
怪我や鰭の欠損はすくないが
目や鰭が左右でバランスがあっていないものが多い。
天敵のいない人の管理下にあるので
野生でなら淘汰されてしまう弱い固体でも生き延びることが出来るので
奇形や虚弱な個体が比較的多い。
ポリプティに感染している可能性は極端に低い。
綺麗な個体を任意でかけ合わせられるので複雑な模様のものが多い。
価格が安い。

ワイルド、ブリードどちらが良い悪いというわけで無いので
自分の好みにあったポリプテルスを選ぼう。