オーバーフロー式ろ過槽
オーバーフロー式ろ過槽とは水槽内部に穴が開いており
その穴から水が水槽下部に設置されたろ過槽に自然落下し
濾過槽からポンプによって元の水槽に戻る仕組みになっている。
水槽の下に水槽と同じ程度の大きさの濾過槽を設置するので
水槽下部にスペースが必要な事や
重量が重くなる欠点がある。
しかし、大型のろ過槽なので全体の水量が多くすることが出来て
水質の安定しやすく、ろ過の能力も高い。
基本的にろ過槽はいくつかの層に分けてある。
ろ過槽が大きいため、ろ材も大量に入れることが出来るが
その分、ろ過細菌による酸素消費量も多くなり
酸欠になりやすいのでエアレーションが必要になる。
僕もオーバーフロー式は採用しているが
ろ過槽の仕組みが単純だからかなのか?
一番使いやすいろ過システムだなぁと思う。
水がオーバーフロー管からろ過槽に落ちるのだが
その落下する水の勢いを利用してタービンを回し
自家発電できないものかな?とアレコレ考えてた時期が僕にもありました…
結局、太陽光パネルでの自家発電にしたんですけどね。
うん、まぁそんなことはどうでもよくって…
とにかくメンテナンスがし易い。
排水管をつけたので濾過槽からろ材を取り出すことなく
ろ過槽の中でジャブジャブとろ材を洗えるようにしたし。
ろ材を洗ったあとの濁った水が水槽内に戻らず
そのまま水槽外に排出出来るよう配管してあるのだ。
オーバーフロー式のろ過槽はいくつかの層に分けてあることが多い。
分けてある層はどれもが、水槽から落ちてきた水が上から下に流れるようになっており
最後の層は酸素をろ過細菌に消費しつくされて酸欠になりやすい。
なので、どの層にものエアレーションを施したほうがよい。
さて、ここからはウチのオーバーフロー式ろ過槽で実践している方法なんだが…
ろ過槽がいくつかの層に分かれることで
水が半強制的にろ材を通るので酸欠になりやすいがろ過効率は高い。
ただ、ろ過槽をいくつかの層に仕切ってしまうと
仕切り板が邪魔で若干メンテナンス性がよろしくない。
それならメンテナンスし易いように仕切り板を取ってしまおうと思った。
しかし、それだと水は殆んどろ過槽に敷き詰められたろ材の上の部分。
表面の見える部分だけにしか通らないのでろ過の効率は悪い。
そこで、ろ過槽に底面ろ過パネルを設置し、パネル一つ一つにパイプを設置して
エアリフトで水を動かすことで敷き詰められたろ材の下のほうにまで水が当たり
効率よくろ過ができ、さらにエアリフトで水を動かすのでエアレーションと同じ効果になる。
…簡単に説明すると底面式ろ過を水槽の外に設置した、かな?
この方法だと、ろ過槽内を板で仕切っていない為
ろ過槽内で思う存分、ろ材を引っ搔きまわして洗うことが出来る。
あらかじめ、濁った水が水槽に戻らないよう配管しておけば
ろ材をいちいち取り出して洗う必要もないのでメンテナンスはいつでも出来て楽チンだ。
ただし、オーバーフロー式でメンテナンス性を上げるには
水槽とろ過槽に間に広い空間を設ける必要があるので
必然的に水槽は高い位置になってしまう。
ウチの場合だと、僕が立っている状態で
低床にいるポリプテルスと目線が合う高さに水槽を設置しているので
ポリプテルスを鑑賞し易くかつ
メンテナンスのし易い空間をそれなりに確保できている。
他、このオーバーフローろ過槽の場合、意外と自作が簡単だ。
ろ過槽の中に底面ろ過のパネルを敷くだけなので
自作と言っていいのかどうかも疑わしい…
せいぜい、ろ過槽になるボックスに穴あけ加工するくらいか?
底面ろ過槽の下に溜まった汚泥が気になるようなら
ろ過パネルに付いているエアリフト用のパイプに
石油ポンプなりエアチューブなりを突っ込んで吸い出せば
ある程度は除去できる。
と、かなり手抜きなろ過槽なんだけど
それなりに効果はあるみたい。
ウチの自作オーバーフロー式ろ過槽 ホームセンターに売ってる適当なボックスに穴あけ加工をして… |
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底面ろ過のパネルを適当に敷いて… 底面ろ過各パイプにブロワーで空気を送りエアリフトにする |
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あとは適当に設置してろ材ぶっ込んで完成 なお、この後水漏れが起こりやり直した模様 自作は自己責任なのだ |
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物理ろ過も100均で見つけた適当なカゴに マットを敷いただけという手抜きっぷり |