底面式ろ過槽




水槽底面の全体をろ過槽にしてしまうタイプのろ過槽。
水槽の中にろ過槽を設置する…
つまり水槽内にろ過槽を設置することになるので
水槽周りがすっきりしてしまうので大変にありがたい。

底面にはパネル状のモノを敷き
その上にろ材となる砂を敷く。
パネルはスリット(水が通る隙間)が開いており
そこから砂を通して水がろ過され、出水パイプから出る仕組みになっている。
砂をろ材として使うわけで
パネルのスリットから落ちない大きさの砂を選ぶ必要があり
スリットに落ちてしまうような細かすぎる砂は使えない。

メンテナンスは一度、砂を全て撤去する必要があり
水槽をリセットするようなもので大変手間だ。
しかも出水パイプが途中で外れてしまうこともあり
再度パネルを設置するハメになることもあったりして
余計な苦労を掛けさせられる。
…等々、使用し辛い面があるのだが僕は愛用しているよ。
使い辛いと感じるのは初心者の頃だけで
慣れてしまえば、これほど使い勝手の良いものもない。

  底面ろ過+上部ろ過+外部式の併用で飼育
底面ろ過は他のろ過器と相性がよいので組み合わせやすい
 



面ろ過槽の能力を十分に発揮するには
ろ材となる砂を厚く敷きすぎないこと。
理想の厚さは3~5センチだそう。
砂が厚さが少なければろ過能力も少なくなるけど
厚すぎると今度は酸素不足になり
ろ過最近が効率よく働けなくなってしまうからだ。
メンテナンスも、水換え時に底砂をクリーニングすれば
長期間、底砂を前撤去してのメンテナンスをする必要もない。

ろ過の仕組みそのものは他のろ過槽と同じだが
底面ろ過は他のろ過槽には出来ない底砂の中に水流を作ることが出来る!!
…ポリプテルス飼育では、それにあまり意味はないが。
でも、ろ過能力の割りにはお値段も安い。

また、底面ろ過は水槽内外でゴチャゴチャ感が少ないので
他の濾過槽と連結するのに相性が良い。
上部式や外部式ろ過槽との連結が容易く
底面+上部式+外部式といった強力がろ過の実現が可能。
単純にろ過能力を強化することが出来るし
一台のポンプでこれらのろ過槽を動かすことも出来て
もしかしたら電気代の節約なるかもしれない??


最近では各種、高能力なろ過槽も出回り
イマイチ人気のない底面ろ過ではあるが…
最近の高性能なろ過槽はその能力やメンテナンス性で
自分の実力不足や経験不足を補ってくれる。
確かにそれは便利だ。
失敗が減り、無駄に魚の命を奪うことが少なくなるし。
でも、それは逆に飼育者としての持つべき実力がなくなっているのではないかなぁとも思う。
底面ろ過は確かに上手く機能させるためには手間隙が掛かる。
けれども、その手間隙を掛けていくことが
飼育者としての実力を上げていくことになると思うのよ。

…しかし、まぁ、今の時代ではその考えも古いか。
今の時代、何かと忙しく手間隙を掛けられる時間がないが実情。
これから手間を掛けずに上手く飼育していけるかが大事になるだろうね。
いかに無駄を無くし、省力化していくか?
これからの課題として考えていかねばなるまい。