上部式ろ過


水槽の上部に設置するろ過槽。
水槽の上の空間に設置するので
狭い住宅事情の日本の家では大変ありがたいろ過槽だ。
上部式ろ過槽はポンプで水槽の水をろ過槽に引き上げて
引き上げられた水はろ過槽を通ることでろ過され
排水用の落下パイプから水槽に戻る。
落下パイプから水槽に水が戻るときに空気を巻き込むことになるので
必然的に水槽内の溶存酸素は多くなる。
おまけにろ材の入ったコンテナを取り外せるようになっているので
ろ材の掃除がしやすく、メンテナンス性に優れている。
ただ、取り外しできるコンテナのないタイプもある。
そういったモノはろ過槽全てを取り外さないといけないので
メンテナンスがやり難い。

上部式ろ過槽はポンプやコード類を通す穴が開いており
どうしても隙間が出来てしまう。
その隙間からポリプテルスが飛び出してしまう可能性があるので
ウールマットか何かで隙間を完全に塞いでおこう。
あと、ポリプテルスは流れに向かって泳ぎたいのか
落ちてくる水に向かって泳ぎたいのかは分からないけど
稀に濾過槽の落下パイプにすっぽりと挟まることがある。

当然、落下パイプに挟まっているのだから
水が水槽内に落ちずにろ過槽からあふれ出し
水槽を置いてある部屋は悲しい結果になる。
悲しい結果はそれだけではない。
挟まったポリプテルスは、そのまま身動きがとれずに死んでしまう。
そんな虚しさと悲しさが一度に襲ってくる事故が起こることがるので
落下パイプは水面よりも上にするか、L字パイプを使うなどの対策が必要