クワガタの飼い方?


オオクワガタ、ヒラタクワガタ、外国産ヒラタ、コクワ
を飼うにあたって用意したもの

成虫用  

・プラケース
・マット
・霧吹き
・エサ

幼虫用

・瓶1gほどのもの
・エサ用マット
・スリコギ

ペアリング用

・衣装ケース
・マット
・産卵木
・産卵用のエサ

成虫の飼い方

基本的に単独飼育です。あと、乾燥に弱いので霧吹きも欠かせません。
ひっくり返ったままだと弱って死んでしまうので木の皮なんかを入れておくと良いです。
登り木でもいいと思いますけどケースが小さいとエサを置くスペースが無くなるので僕は使ってません。
直射日光もダメです。暗くて涼しい静かな場所におきましょう。
エサは何処にでも売っている昆虫ゼリーで良いと思います。
果物もいいかもしれません。
ときどきタンパク質を与えると長生きするらしい。ゼリーとヨーグルトを混ぜた奴を作って与えると良いです。
ラードもエサとして使えるらしいです。
僕はゼリーをそのまま使わず、いったん容器から取り出して何等分かに分けて使います。
なので、エサの量は少なくなるので週二回、エサ交換します。
かなり面倒なんですが一個丸ごと与えると一週間たってもかなり残ってるのが勿体無く感じたので、わざわざ小分けにして与えてます。
この方法だとエサが痛まないしマットも汚れにくいと思います。ただ、週二回のエサ交換はかなり面倒くさいですが。特に成虫の数が多いと大変です。

マットも時々交換した方が良さそうです。自分は汚くなったかなと感じたら全部交換してます。
もしくはマットを取り出してビニール袋に入れて電子レンジでチンするか鍋で煮ます。そして再使用。
電子レンジにケースが入ればケースごとチンできるのでお手軽です。家族が嫌がると思いますが。
マットも長い間使用すると土っぽくなります。そうなったら新しいマットに交換して、古いやつは幼虫のエサにしてます。

ペアリングの仕方

ケースはなるべく大きな物がいいみたいです。産卵木も沢山入れられるし、成虫もストレスを感じにくくなり産卵率も上がるらしい。
そこで、衣装ケースを選んでみました。安いし。ただ、長いこと使ってると割れたりするので注意が必要です。

飼育マットは広葉樹の発酵したモノが良いです。発酵してなくてもクヌギのマットなら問題なさそうです。ちゃんと産卵してくれました。

エサは昆虫ゼリーで十分です。一応、産卵用とか高たんぱくゼリーとか表記されてるものを与えてます。

産卵木はオオクワならクヌギ、ヒラタならコナラがいいみたいです。
オオクワは硬めの産卵木が良いということで時間が経っても硬いクヌギ。
ヒラタは柔らかめの産卵木が良いということで時間が経つと柔らかくなるコナラ。っていう理由です。
しかし、オオクワもヒラタもクヌギ、コナラ両方の産卵木に産卵してくれたのでどちらでも良さそうです。おそらく産卵率が上がるか減るかの違いだけのようなので大量の幼虫が必要でなければそんなに気にしなくても良いと思います。むしろ水分の量を気にした方が良いかも知れません。
産卵木は一日水につけておきます。このとき完全に水没させておくと産卵木の中にいる何かの虫(クワガタの幼虫を食べるらしい)を溺れさせて殺しておくことができます。で、一日たったら水から上げて日陰で半日から一日ほして使用します。特にヒラタは水分を好むので半日ほど干して使用します。

種親は羽化したばかりの成虫は使えません。羽化して半年ほどの虫を使います。半年たった虫でもダメなときがあるので、今年羽化した成虫は来年ペアリングさせるってした方が安全です。最悪殺されてしまうなんてこともあります。

ペアリングの準備としてケースにマットを3aの厚さに敷きます。その時硬めに敷き詰めておくとヒラタの場合マットにも産卵する可能性があります。
マットを敷き詰めたら産卵木を並べてその上からマットを敷きます。産卵木は完全に埋めずに少しだけマットから出しておくと良いらしいです。

親はペアで入れましょう。複数いれると喧嘩して死にます。

オオクワの場合たまに雄が雌に殺されたりするのでペアでやるのが良いです。
ヒラタは高確率で雌を殺してしまいます。なのでペアにさせてもすぐに離したほうが良いです。ヒラタの♀殺しはどうやら有名のようで。

2週間ほどで雄を離せます。あとは雌だけ一ヶ月ほど飼って取り出します。雄雌とも取り出したら2ヶ月ほどケースをそのままにしておきます。
2ヶ月ほど経ったら幼虫を取り出します。
産卵木をノミとかマイナスドライバーで割ります。このとき幼虫の食痕があれば幼虫は確実にいると思います。幼虫潰さないように丁寧に作業したほうが良いです。大雑把にすると確実に何匹か潰します。
雌は気に入った木に産卵するので全く産んでいない木もあれば沢山産んでいる木もあるので最初の産卵木に幼虫がいなくてもガッカリしなくて良いです。
だいたい気温25℃ほどで産卵します。30℃ほどまで産卵するみたいですがそれ以上になると産卵しにくいようです。
林の中に入ったことのある人は体験したことあると思いますが夏の暑い日でも林の中はかなり涼しく感じます。
なのでいくら夏がシーズンでも森林を棲家にしている虫は暑さには弱いです。

幼虫の飼い方

幼虫用の発酵マットを最初の用意します。発酵マットは作るのに2ヶ月以上かかるのでクワガタ増やすのが目的なら最初に作っておいた方が良いです。間に合わなければ売ってる奴を使えば良いと思うんですが市販の奴は使ったことがないので効果の程はわかりません。

発酵マット作るのに用意するもの

・クヌギマット5キロほど(20gくらい?もっと多くても良いかも?)
・強力粉1キロ(炭水化物が良いらしい。あと植物性タンパク質)
・ポカリスエット1.5g(アミノ酸が良いらしい。なのでスポーツドリンクならなんでもいいかも?)
・水1.5g
あと発酵させるための入れ物が必要。衣装ケースが良いです。安いから。
クヌギマットは粒子が細かい方がヒラタには良いみたいです。あまり気にする必要はないとは思いますけど、気になるんならクヌギマットを料理用のミキサーで細かくできます。

このくらいの細かさで大丈夫です


まず衣装ケースにクヌギマットと強力粉を入れて混ぜます。混ぜたらポカリスエット、水を入れて更に混ぜます。
この時水を熱湯にして混ぜると早く発酵します。
あとは毎日かき混ぜてムラなく発酵させれば出来上がりです。1ヶ月ほどで発酵は落ち着くと思いますが発酵熱がなくなるまで2ヶ月以上かかります。
発酵熱がなくなるまでは使わないほうが良いと思いますよ。熱でせっかくの幼虫を死なせてしまうかもしれませんから。あと、半熟発酵だと上手く育たないような気がします。
気温が25度以上あったほうが良く発酵します。春の終わりくらいから始めると良さそうです。

だいたい発酵が終わったマット
それでもまだ熱を持っているのでもうしばらくは寝かせ
ておきます


発酵マットができたら瓶に詰めます。
瓶の大きさは1gほど入る大きめの物が良いです。
小さいと大型のクワガタは奇形になりやすいです。死んだりもします。

スリコギなどでギュッギュッとやや固めに詰めていきます。
やや固めの理由はあんまり力任せに詰めると瓶が割れるから。
あと、詰めすぎると酸欠のせいなのか死んでしまう幼虫が多かったから。
それに幼虫の数が多いとこの作業は結構きつい。
なのでやや固め程度に詰めています。楽だから。
一気に詰めずに3回くらいに分けて詰めると楽です。
ちなみに、瓶の中を朽木と同じ状態にするために硬く詰めるそうです。

詰め終わったらあとは静かな場所に保管しておきましょう。
あんまりイジリまわすと死にます。特に前蛹、サナギの時は絶対に触ってはいけません。
あとはほとんどする事はありません。なのでエサ交換の時期を忘れがちになります。
時々は様子を見ましょう。たまに見る分には問題ないと思います。その時はそっと見ましょう。

日本のオオクワ、ヒラタ(本州のやつだけ?)、コクワは保温しなくても越冬するので平気です。
外国産のヒラタは保温しないと死にます。外国産の奴は保温しなかったことがないので分かりませんが多分死にます。

だいたい2ヶ月ほどで交換します。
オオクワ、ヒラタ、コクワも6ヶ月ほどで成虫になるのでエサ交換を2ヶ月ごとにやれば3回ほど交換すれば良いという訳です。
サナギの色が赤っぽくなってきたら羽化は近いです。
サナギから1ヶ月ほどで羽化します。羽化したクワガタは体がまだ柔らかいので焦って取り出す必要はありません。
羽化して1ヶ月ほどはそのままにしておけば良いです。
羽化後1ヶ月ほどたったら取り出せます。
本当なら自分で出てくるまで待った方が確実ですが、おそらく早く取り出したくてウズウズしているでしょうから取り出してしまいましょう。
成虫を傷つけないようにスプーンなどで少しずつ瓶の中をほじりましょう。慎重に焦らずゆっくりと。
あせって力を入れすぎて成虫を潰してしまったらかなりヘコミます.

新成虫の飼い方

取り出したばかりのクワガタはしばらくはエサをを食べません。が、何日かすれば食べるようになります。1ヶ月ほど食わなかった時もありますが平気でした。
あとは成虫と同じ飼い方で大丈夫です。