さよならアロワナ君

冷風にて身を清め… 死んだアロワナを解剖しました。

ここからグロい画像注意!


長年大切に飼っていたのだけれど…

大切な魚を解剖するなんて…!と思われる方もいるだろう…

でもヤル!!

ボクが見て死んだ原因なんぞ分かるハズも無いのだが…

それでもヤル価値はあったと思う。

高校のセンセーにも

『兎に角データは集めとけ。あとで役に立つ』と教えられた。

そして結構それなりのものも収穫できた。

ちなみに数字は大体の数字です。


で、解剖したデータ。

10歳以上のオス。

全長(ヒゲから尾鰭の先まで)62a

体重3.5`



お腹を開けたところ。
白く見えるのは脂肪。
脂肪付き過ぎ。

裏RIVER STONE STORY
で、内蔵を取り出してみた。主に胃、幽門垂、腸に脂肪が付着。
浮袋にも若干脂肪が付いてた。

多分、腸の終わりの部分から赤くヒモみたいに細長いのが生殖腺ではなかろーか?




内蔵ごとに大きさ計りたかったので
ある程度内蔵脂肪を取り除いた。


内臓脂肪33g(数字にするとそれほど脂肪は付いていない?)

お腹をあけてみたところ見た目、結構な脂肪が付いていたよーに思う。

太るほどの餌は与えていなかったつもりだったけど

メインの餌が鶏肉だったのが原因なのかもしれない。

ただ、コレがアロの初めての解剖なので脂肪量が多いのか少ないのかは不明…

今までの経験だと多いように感じたけど…

で、出来る限り内蔵脂肪をこそぎ落として内臓脂肪の重さも計ってみた。

だた、全部の内蔵脂肪が取れたわけではないので実際量はもうチョイある。


で、各種臓器の大きさ。

臓器個別の重さは測るのを忘れてしまって… 下手こいた。
内蔵総量 120g


心臓 2×2a

意外と小さく感じた。ポリプの時もそうだったけど

心臓って小さいんだねぇ…


肝臓 7.5a×5a

形状はニワトリの肝臓にそっくしだった…

背骨の裏?にそって付いてる黒っぽいものも肝臓?(計ってない…)


胆嚢 4×2.5a

緑色。しかも結構でかい。

魚の胆嚢ってこんなに大きかったっけ?


胃 10×6,5a

これ見たときはデケェ… と感じマシタ。

これだけ有れば沢山喰うわな…

中から液体?こぼれる。


食道 ??

計るの忘れた… けど5aくらいはあった?


幽門垂 9aと7a

おそらく幽門垂だと思われるモノを計りました。

もっとゴチャゴチャとあるものだと思ってたケド意外に少ない?


腸 35a

肉食だからコレくらいが妥当か?


脾臓 3×1a

赤くて細長い感じのヤツ。

腸の近くにあったので脾臓と思われ…


浮袋 25×5.5a

なるほど、デカイ。

あの魚体を支えるにはコレくらいが必要らしい…

コレの調整が出来ずに転覆病になるわけか…

どうやってコレを調整してるのか…?


生殖腺 ??

どれが生殖腺か分からなかったけど

おそらく腸と繋がった感じになっている赤っぽいものがそれかな。

生殖腺わからなかったのに何故とオスと断定した??

いや、卵巣ならそれなりに分かると思って… 経験的に?


目直径 2.3a

目玉は流石に大きいね。

ついでに視神経が2_くらいと太かった?


両目眼球、脂肪?含む総量  30g

ボクが一番驚いたのがコレ。

内蔵脂肪に迫るくらい重い。

眼球にある脂肪状のモノの量がおおいなぁ… と感じた。

そして… これ、脂肪とゆーかコラーゲン?的なゼリー状だった。

本なんかで目ダレは脂肪が貯まって… って書いてあったどホントに脂肪なの??

おそらく視神経を保護する為に有るものだろうと思うけど

これだけ有ったら、目の外側に飛び出てきてもおかしくないな。

そんで、アロワナが死亡するとき(他の魚も?)目が窪むことがあるけど

それは、何らかの原因でこの脂肪状のものが減退するからなんだろうな…

そして目ダレ。

これも本などにも書いてあったけど

眼球の筋肉が弱って脂肪状のものそこに溜まるらしい。

でも今回の解剖で溜まるンじゃあなくて

脂肪状のものが飛び出てくるのほうがあってる?よーな気がした。

ただ、ホントに眼球の筋肉は緩むんだろうか…?

例えば脂肪状のものが餌の影響で変質したとか

脂肪状のものを蓄える許容量を超えて溜まってしまって飛び出たとか?うーん…

斜め泳ぎになるのも変質してそーせざるを得なかったから…?

よくワカリマセンでした。




あと番外編的な感じでアロワナに埋め込まれるチップ。

長さは1.3_だった。

埋め込まれていた場所もこんな場所に埋め込むんだ〜〜って感じだった。

埋め込まれてた場所は教えねーケドも!!


ちなみに解剖してた時間は7時間くらい。

実際は作業2時間ほどだったんだけど…

いろいろやってたらこんなに掛かってた。


ちなみにコレは昔死んだマンファリのお腹の中の写真。

死んだアロワナ同様、脂肪が沢山付着していた…

アロとの共通はメインの餌が鶏肉(ササミ)だった事なんだけど…

やはりアロ同様、1週間に2回程度の給餌だった。


…もしかして鶏肉では魚は脂肪が付き易い?

でも、ポリプも同じ食事だったんだけど

ポリプの場合は脂肪はみられなかった。

うーん… 

ちなみに、ガーとポリプの内蔵の形はよく似てた。


んで、目ダレの続き。

トンボは下方向から無理矢理に光を当てると背中を下に、

つまり地面に背中を押し付けて飛ぶ。

これは太陽に背中を向けて飛べと遺伝子の命令従うわけで

そうすることが個体とって有利になるのだろう?


アロワナはどうか?

雑誌を読んでたら目ダレの原因は光が差し込む方向、

横や下からの光が原因で

底にいる同居魚や水槽の外にある物などは関係ないそうだ。

つまりアロワナに上方向に注意を向けさせるのは意味がないと。

なるほど、結局光がないと物も確認できないから光が原因であるわけか。
どうやら光の方向で斜め泳ぎになって目ダレになるらしい。
で、それはつまりトンボと同じで

光の方向に背を向けて泳げとゆー抗えない遺伝子の命令によるものなの?

重力関係ないのか…

遺伝子は地球の重力に魂は惹かれなかったのか…

ガンダムの話はいったい…

とゆーこと無重力では光を背に泳ぐんだろうな… きっと。
じゃあ、360度全方向から光を当てたなら?
きっと、その時その時で向きを変えてストレスで弱るんじゃね?

ま、それはともかく、遺伝子の命令により

光を背から受けるよう体を進化させたわけだから

背方向以外の光に目の視神経を保護してるであろう脂肪のよーなものが

何か刺激を受けて飛び出ちゃうのかもね。

それだけアロワナは生活に目に頼ってんだろう…
そして、とくに目ダレし易いシルバーアロワナは他の種以上に背方向以外の光に弱いのかも…?

それは育つべき環境が違うからだろうけど

シルバーと他の種の野生の環境がどう違うのかは知らない。


と、考えてるときって何気に楽しいよね。

事実かどうかはともかくとして。




ってことで、大切な愛魚ではあったけど

愛しすぎて内蔵まで見させてもらいました。

死んだアロワナにはカワイソウなことをしたけど…

それでも、それなりの収穫あったので良かったとおもいます。