セネガルスの繁殖させてみた
水槽 60㌢レギュラー
水質 PH7.0 GH14 KH1
水温 28℃
濾過 底面式+上部式+外部式
濾財 いろいろ混ぜてる
サンゴ砂とピートモス使用
親魚 年齢不明、飼育して2年以上経過
同居魚 アルビノセネガルス(雌)
水換え 週に1度、3分の1から4分の1
産卵2ヶ月まえから2週に1度
エサ 2日に1度与えている
親について
繁殖に使った親魚は年齢不明。少なくとも、繁殖させた水槽をセットして2年以上飼育しています。
年齢不明ですが最低でも3歳以上のはず。
健康に飼育さえすれば時間がかかってもそのうち繁殖すると思います。
というか時間をかけてじっくり親を育成すること。
やはり太りすぎは繁殖障害を起こすので給餌量に注意して多様なエサを与えよう。
これは普段からの世話がものをいう…
繁殖は種親の育成がもっとも難しいんだろうなぁ…
エサについて
家では、ひかりキャット、オキアミ、ササミ、ハツ、ハンバーグ、ミールワーム、アジ、ワカサギ、金魚、メダカなどを与えてます。
特に多く与えているのは、ササミ、オキアミ、アジ、自家製ハンバーグです。他のエサは手に入ったら与える程度。
幼魚のうちは毎日1回与えていましたが、成魚には週3回に減らしています。
幼魚は毎日栄養を取ってデカくするのが目的で成魚は太らせないのが目的です。
…てゆーのはまぁ、建て前ってヤツで
実は幼魚のうちは買って来たばかりで大事に育てようとするんですが
成魚位になった頃には飼育に飽きて手抜きになるのです…
しかし、逆にそれが成魚を太らせない事に繋がったりするので、まぁいいかな?って思ってます。
産卵したときのデータは、PH7.0 GH14 KH1 水温28℃
水槽の状態は見た目は水草がとても元気に育ってる。
茶ゴケも出にくく、ヒゲ状の黒いコケも増えなくなりましたよ。
いわゆるバクテリアがしっかりと湧いたこれなれた水ってヤツです。
水作りって大事ですヨ…?
一ヵ月くらい水換えサボっても茶ゴケがあまり出ない水作りをしましょう。
硝酸塩は計ってないけど
コケが出難い状態だったのでおそらく硝酸塩はそれほど溜まっていない。
なんで硝酸塩があまり溜まらなかったのか?
…さぁ?なんでやろなぁ??
水質の調整にサンゴ砂使って酸性になり過ぎないようにしてます。
さらに、ピートモスを使用しています。
どうやら、ピートモスの成分が抱卵を促すらしいので…
ちなみにピート使用のタイミングは産卵させる2ヶ月前くらいから。
詳しくは水換えの項で…
2年目の産卵の時は産卵1日前にピート液を使用してます。(偶然?)
水温について
普通に飼ってれば夏場は勝手に暑くなるし、冬場は勝手に寒くなるので冬場にヒーターで23℃くらいに。
冬から春になるにつれて25℃くらいに上げ
後はそのまま気温に任せて30℃くらいに上げ、秋冬に合わせて下げていけばセネガルスなら秋の初めには産卵します。
産卵させるにはどうやら水温も大切のようです。
暑い夏の水温30℃~35℃(35℃は高すぎ?)から秋の28℃にさがった時に産卵を始めました。
2年目の産卵の時は水換えのペースを変えなくても産卵したことを考えると水温の変化も大事なんだと思います。
ただ、産卵1日前にピート液を使用したので水温だけが産卵の引き金になる訳ではないと思います。
エンドリケリーが産卵したのが4月。ヒーターを使っているので温度変化はほとんど無い時期のハズ。
それでも多少の差はあると思いますが…
比べてみると、
セネガルスは高い温度から低い温度で産卵。(夏から秋)
エンドリケリーは低い温度から高い温度で産卵。(冬から春)
温度の変化の仕方は全く逆。
ただ、温度変化は確実に産卵に影響があるのは間違いなさそうです。
ペアリングについて
雄と雌の違いは尻鰭を見れば分かります。太く幅広いのが雄で細く見えるのが雌。
家では幼魚の頃から一緒にしていて、そのままペアを組みました。
複数飼育してペアにすると良い、と本で読んだことがありますが
家ではセネガルスは雌雄一匹づつしかいなかったのでたまたまペアを組んだって事になります。
幼魚の頃から10匹くらいで飼育するのがペアになる確率が高いらしい?
90㌢程の水槽で10匹程を飼育してペアになった奴を60㌢の水槽で繁殖させる?
水槽が置けるスペースとお金あったらやってみたい。
産卵床について
家ではアマゾンソードの鉢植えに巻きつけたウィローモスに産卵してました。
そのあと、アクリル毛糸を煮沸したものを使用しました。
一応気を利かせてウィローモスに似せるために緑色の毛糸にしました。
結構卵を産みつけたので、これは成功といっていいんじゃないでしょうか?
緑色じゃなくてもいいのかもしれないけど…
ちなみに、アクリル毛糸はそのままグシャグシャにして転がしてあるだけです。
濾過槽について
底面式+上部式+外部式を繋げて使用してます。たまたま余ったので繋げてみました。
濾材はいろいろと混ぜて使っているので分かりません。
ろ過槽は水槽の大きさにあった物+αがいいと思います。。
濾材の洗浄が簡単にできる物がいい。
水質の調整にろ材の洗浄もしなければいけなくなるかも知れないから。
メンテナンスするのに外部式は面倒でした…
ポンプ止めてホース外して蓋を開けてろ材の入ったコンテナを取り出して…
洗浄したら同じ方法で取り付けて、と手順が多くて面倒くさい。
上部式は濾過槽だけ取り外せるので楽ちん。
オーバーフローなら濾過槽でろ材をそのまま洗い汚れた飼育水を排出できるのでもっと楽ちん!
水換えについて
産卵を誘発させたり、水質を維持したりと、
水換え作業はとても大事です。
雄が尻鰭をおわん状にし始めたら、周1での水換えを2週に1回、場合によっては3週、4週に1回とペースを落とします。
飼育水は3分の1、4分の1位で換えていきます。
このペースを落とすと同時にピート液を規定量使用しました。
後は、水替えするたびに少量のピート液を追加。
(ポリプの調子見ながらピート液の量を調節してね)
ピートは液状でなくても
板状のヤツを入れっぱなしでも大丈夫のようだ?
3週、4週水換えをしないで置くと茶ゴケはあまり出ませんでしたが水槽のガラス面に緑色の点々としたコケは生えたね。
水換えのペースを落としてから2ヶ月ほどでペースを戻しました。
2ヶ月ほどで戻した理由は特に有りません、ただ勘です。
この時点で水質とか計ってなかったしね…
もうそろそろ水質がヤバイ感じにってきたかな?って思ったのでペースを戻したのだ。
でもセネガルスの様子が変わった感じはなかったけど…
水換えのペースは徐々に戻すのではなく一気にペースを戻しました。
その際換える量も2分の1と多目にします。
雌雄の状態が良ければその内産卵します。
産卵しなければまだ、産卵できる状態ではないのかもしれん…
産卵について
1度、産卵すると何日にも亘って産卵します。
家では3ヶ月に亘って合計9回産卵しました。
その内無精卵しかなかったのは3回です。
受精率はかなり高かった。
最初の産卵から4回目の産卵まで大体4日ほどのペースで産んでます。
5回目の産卵は4回目から20日ほど過ぎてから。
6回目、7回目、8回目は5回目の産卵から2日後ごとに産卵。
今まで数個から十数個産卵していたのが8回目は100個ほど産卵した。
8回目の産卵から30日過ぎてから9回目を産卵。
産卵数は5,6個。
9回中、3回無性卵だけになったのは前回の産卵中に卵を回収してしまったから。
おそらく次の産卵の時に雄が繁殖行動に参加しなかったからではないでしょうか?
産卵中は神経質だそうなんで。(経験上、とくにオスが神経質だと思う。)
1度、産卵すると家では3ヶ月とゆー長い間産卵していたことになる。
ポリプテルスがみんなそうと言うわけではなくセネガルスだけかもしれない。。
食卵は無かったみたいですけど、知らない間に食べていたのかもしれません。
少なくとも見ている間は食べませんでした。
育成水槽について
最初は45㌢の水槽で稚魚を飼ってました。
親魚の飼育水を半分、水道水を半分使い、ろ過はスポンジフィルターを2個使用。
しかし…
ブラインのやり過ぎで水質が悪化したのか?
ブラインが食えなかったのか稚魚は全滅しました…
次は、親魚の水槽に産卵ボックスを入れ
ボックス内の水が淀まない様にエアポンプで水流をつけました。
しかし… やっぱりダメだった。
親魚の水槽だし,そんなに水質は悪くないと思ったんですが稚魚にとっては悪かったんでしょうか?
食い残したブラインが想像以上に水を悪くしていたのかもしれません。
昔、ディスカスが繁殖した時稚魚を育成したのは60㌢水槽に上部式ろ過+スポンジフィルターでした。
しかも、親魚を飼ってた水槽で親を取り出してそのまま稚魚を飼育し成功しました。
つまりポリプテルスも産卵したら親を取り出して
そのまま育成すれば新しく水槽を用意するよりバクテリアが湧いているので水質も安定していて成功し易いのでは?
2回目に試した親の水槽に産卵ボックスでは
いくらエアポンプで水流を作ってもボックスの中の水と外の水が循環しなかったのかもしれません。
しかし、何日にも分けて産卵する親を取り出すのはどうかとも思います。
別の水槽に移したせいで産卵しなくなるかも知れません。
(産卵中は神経質だから… てゆーか間違いなく産卵しねーだろ!)
それなら、あらかじめバクテリアの湧いた水槽を用意していた方が良いと思います。
(最初からそーしろ!)
セネガルスのエサ用メダカの水槽を作って
産卵したらメダカを全部親に与えて稚魚を育成する。
どうでしょう?メダカも水質が安定してないと死に易いですから。
水槽を二つ置く場所が必要ですが…
工作が得意ならポンプにエアチューブを繋げて産卵ボックスに直接飼育水が入るようにすれば
効率よくボックス内外の水の循環が可能かと…
どちらにせよ自分は育てることができなかったので参考にならないね…
稚魚について 1
自分は17日程しか稚魚の育成が出来なかった。
エサをやるタイミングが悪かったのか飼育水が悪かったのかは分かりませんが…
水温28で卵から稚魚が孵るまで2日程かかりました。
生まれたばかりの稚魚はクリーム色。
稚魚から5日程でポリプテルスっぽくなりました。
お腹のクリーム色に見えるのがヨークサックのハズ。
成長する度に小さくなっていたから。
ここまでは稚魚の育成水槽を用意するぐらいで特にする事は無いようです。
6日たってからブラインシュリンプを与え始めました。
しかし、食べてる様子はありません。
ヨークサックは完全になくなってるように見えるんだが…
実際にに食べてるところを確認したのは9日目。
大体、孵ってから7日目にブラインを与えるのが良いと思う。
ここまでは順調だったのに…
ここからポツリポツリと死んでしまい2週間ちょいで全滅してしまいました…
稚魚について 2
2年目の産卵の時は、メダカを飼ってた水槽に産卵ボックスを入れて試してみました。
結果は失敗です。
ヨークサックが吸収されて20日で全滅しました。
とりあえず毎日水換えを行いました。
その際、メチレンブルーを水換え用の水約10㍑に5滴使いました。
エサはブラインシュリンプを稚魚が孵って7日目に朝夕の2回与えました。
実際に食べているのを確認したのは8日目です。
大体2週間過ぎた辺りから斃死が目立ちました。
20日まで生き残ったのは1匹のみ。
すごく元気にエサを食べていたのが次の日に何故か死んでいました。
稚魚が死んでしまう原因としてエサの与えすぎのような気がします。
エサを食べ過ぎて内臓を圧迫したとか、消化不良とか、
エサの食べ残しが腐って水質を悪化させた…
っていうのがいい線いってる気がします。
エサの与えすぎが原因だとしたら、なぜ与えすぎてしまうのか?
全部の稚魚がちゃんとエサが食えるように与えすぎてしまうのと
産卵ボックスで飼っていたからボックスのスリットからブラインが大量に流失してしまうので
つい与えすぎてしまい水質を悪化させてしまうっていうのが原因だと思います。
産卵ボックスは水の循環が悪いのとスリットからブラインの流失が多いのとで
稚魚の育成には不向きだと気付きました。
…気付くのが遅かったけど。
産卵ボックスが不向きだと分かったので30㌢水槽に切り替えました。
結果は失敗。結局、16日で死んでしまいました。
水換えのときにメチレンブルーは使用しませんでした。
フィルターはスポンジフィルターのみ。
エサの与えすぎが原因だと考えて、与えすぎないようにしてたんですがダメでした。
まだ与えすぎだったのかも知れません。
…と、色々考えたけどケド全然チガッタヨ!
問題は餌の栄養にあるみたいです。
稚魚について 3 まとめかも?
ポリプテルスは産卵してから約2日で孵化。孵化から5日程でヨークサックを吸収して餌を食べ始める。
だいたい孵化して1週間程ね。
なぜ今まで全滅したのか?どうやら原因は餌にあるらしい…
稚魚の餌で入手できたのがブラインシュリンプしかなくソレのみで育てたのが原因っぽい。
魚の成長には必須脂肪酸として
DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)が必要で、魚は自分の体内でコレを作り出すことができず
食べ物として外から摂取するしかないのだ!
ところが孵化したばかりのブラインシュリンプにはDHA,EPAが全くない!
ゆえにブラインシュリンプのみでは育てられないのだ!
自然でもDHA,EPAは藻類が作り出しているらしい。
それを食物連鎖で藻類→動物プランクトン→魚って感じで捕食者に蓄積されていくワケ。
この理屈でいくとブラインシュリンプに藻類を食わせれば
ある程度はブラインシュリンプのみでも育てられることになる。
でもブラインシュリンプに餌食わすのは大変なので別の餌でDHA、EPAを補えば良いの。
ミジンコ、イトメ、アカムシ、ササミなどでね?
で、実際に餌をやるタイミングは孵化して7日後くらいにブラインシュリンプを与える。
それから2,3日後に刻んだイトメを与える。
つまり生後10日くらいでイトメに切り替えるわけで…
おそらくこの10日くらいが稚魚が全滅するかしないかのデットゾーンとい思われる。
この餌を切り替えるタイミングをミスると全滅します!
自分はこのタイミングでどうしてもイトメを与えなきゃダメなんだとイトメを探し回ったケド見つけられず全滅させてしまった…
それにイトメでなくても必須脂肪酸を与えられれば良いのだから
ミジンコやササミでも食わせることが出来れば問題ないじゃあないかと気付いた。
特にササミはスーパーで簡単に手に入る!
ササミは包丁で叩いてから細かく刻んでから与える。が、あくまで理想。
実際、稚魚は動くものにしか反応しない。
冒険はあきらめておとなしく活き餌を用意しとこうね。
産卵が始まったらミジンコ、イトメを準備しておきましょう。
ミジンコは緑水で簡単に殖やす事が可能です。
イトメは… なんとか頑張って入手してください!
ちなみにイトメは飼育が難しく保存が効かないらしい…
餌を与える回数は自分の場合は一日に2回。
イトメは包丁でザクザクと刻んでから与えましょう。
特にイトメを与え始めると水が一気に汚れるみたいです…
給仕のバランスはキチンと見極めないと全滅するハメになりますよ?
本当はもっと与えられれば良いんだけど仕事してると朝と夜しかやれないんだよ…
水換えは一日一回。
本当はもっと換えてやれれば良いんだけど仕事してると夜にしかやれないんだよ…
まぁ、そこら辺は活性炭でカバーしますけど。
水換えは夜の餌をやる前に。
稚魚なので特に慎重に換えましょう。雑にやると死にます…
間違っても稚魚を吸い出さないように!
水を足す時もエアチューブ使って点滴のようにポタポタと足します。
あとは成長に合わせて餌を切り替えておけばOKです。
大きくなれば食べられる餌の種類も増えてくるので必須脂肪酸の事はあんまり考えなくても良いです。
大きくなると共食いが出てくるので水槽用意して大きさ別に飼うか隠れ家をたくさん増やす。
あと、産卵BOXだと水の循環が悪いのか全滅するので止めた方が良いです。
投げ込み式ろ過も稚魚が下敷きになったり、ろ過機に稚魚が吸い込まれりと
面倒ごとが多いので使用しないほうが良いです。
吸盤で壁に付けられるスポンジフィルター+活性炭が使いやすかったデス。
産卵から30日程経過したセネ。
ここまで来るの長かったなナァ…