いよいよ民間人統制ラインを超えて。軍事境界線の中へ。

統一安保公園では入場券を買い、教育と言う名の映画をみて全員が一斉に出発。
以前は専用バスが運行していたが、99年11月はバスはなかった。
勘兵衛さんはソウルから家族で来ていた4WDワゴン車をヒッチしてなかへ。
(バスがなくて困ったときは駐車場のおまわりさんに相談すればなんとかなりそうです。
ただし、日本語が通じるかどうかは時の運です。)

   「06年5月 友人のH氏S氏の3人でここを訪れた。入場手続きは非常に簡単になっていた。
   やはりバスはなく兵庫からきたO氏とタクシーをチャーターして軍事境界線のなかへ
   検問所の警備も簡素化され簡単の通過できました」

途中の道はわざと狭くなったり、両方、壁の道のうえにオーバーハングのおおきな
コンクリートのかたまりがあり、その下には導火線らしきものが。
だんだん緊張感が高まったころ、軍の検問所。
自動小銃をかまえた兵士が一台一台確認。
「申請書と住民登録証」を預けて許可証をもらい先へ。


駐車場の売店にはお土産に混じって「北の酒類」も売っている。
立食いのうどんもあり、若い兵士もすすっています。公衆電話BOXもあり、
家族かしばらく会えない彼女に電話しているのであろう。

小高い丘のふもとの駐車場に車をとめて展望台へ。 階段を400m登ると展望台の建物が。
1階は「北の資料館」。
2階は大きな窓があり、見える景色は雄大な山と海。
山頂付近には北の建物、宣伝看板が確認できる
外には 500Wをいれると見える双眼鏡が何台もあり歩いている人もはっきり確認できる。

休戦ライン付近はキレイに草が刈ってあり人が隠れる場所がないようにしてある。
展望台のすぐ下から鉄条網がはってあり、
これ以上行くことが出来ないことが戦時体制にある国の現実を意識させる。
「北」の海岸線は白い岩の半島が海の青にくっきりと浮かんですばらしい景観を描いている。
現在は金剛山観光を韓国国民にも開放しており、船で行くことが出きる。
この境界線から海岸線は延々100km以上南まで金網が張ってあり、
許可されている場所以外は海岸におりることは出来ないようだ。
金網にはペンキを塗った小石がはさんであり、フェンスを
越えると小石が落ちるようになっている。単純だがうまい方法だ。


軍事境界線のなかでも生活している人々。

農業と漁業で暮らしている様子。アジュマがイカをひろげて「するめ」を干している。
「オジンゴ」の看板がたくさんあり、一軒の店に入ると七輪にするめ
を焼いて「オジンゴ、サセヨ」(いか買って下さい)と勧めてくる。
身が厚く半生でおいしいするめでした。


TOPへ戻る