窓を考える
[ ホーム ]

 

 

 

       窓を考える   Consulting of WINDOWS 

                                                                       by  高 島 硝 子

<閉じた窓から開ける窓へ>  を追加しました             

 

はじめに

 一口に”窓”といっても色々あります。

     材質でいえば、”木製” ”鉄製” ”アルミ製” ”ステンレス製” ”樹脂製” など

  サイズでいえば、”ランマ” ”小窓” ”腰窓” ”肘掛窓” ”掃出し窓” など

       面材でいえば、”紙貼り障子” ”ガラス戸” ”雨戸” ”プラスチック戸”  など

                    開閉方式でいえば、”引き違い窓”  ”上げ下げ窓”  ”辷り出し窓”  ”ジャロジ窓”  など

ここでは、現在、住宅において最も一般的な アルミ製、 樹脂製 のガラス戸について考えていきます。

 

 

<断熱  省エネ>

さて、近年は 「京都議定書」 以来 政府の方針としても ”省エネ” ”CO2削減” が叫ばれてきました。

そのための最も手近で効果の高い方法として住宅の断熱構造化 特に窓の断熱が勧められ、今では

ほとんどの新築住宅でペアガラスが標準装備となるまでになりました。

なぜペアガラス(窓断熱)がこれほどあたりまえになったのでしょうか。 

「簡単です。」  住宅の断熱を考える上で最も弱いところがだからです。

のことを「開口部」と呼ぶことがあるように、建物にとっては”開いた口”で、外の暑さ寒さが建物内部に入りやすい

(壁のみでできた建物の断熱は簡単ですが...)ため、の断熱効率を上げることが

建物全体の断熱効率を上げる一番の早道になるのです。

更に最近はペアガラスよりハイグレードな商品として Low−Eペアガラス真空ガラスが登場しています。

ガラスの性能が上がるのと共にサッシの性能も向上してきました。

10年位前のものと比べると気密性や断熱性、防露性などかなり進歩しています。

 

しかしながら、気密性を上げすぎたことの代償として ”シックハウス” などと言う思わぬ副産物を生んでしまったのも事実です。

このため今では ”24時間換気” と言う無理やりな法規制がかかるという訳のわからない状況になっています。

そこで、 ”窓のプロ” の登場となるわけです。私どもに相談頂ければ、現場調査の後、使い勝手の良い

最適の商品をお勧めできます。

 

<防犯>

に求められる機能のうち、採光 採風 断熱などに加えて近年要求が高まっているのが、防犯です。

最近のサッシは二重ロッククレセントと下框に補助ロックと”三重”が標準となっています。

しかし、実際には 「クレセントしか使っていない」 というご家庭がほとんどです。

これでは泥棒さんの天国です。泥棒は開けるのに5分以上かかるからはまず入ってきません。

すると”三重ロックを掛けておけばほぼ大丈夫”ということになるのですが、

             面倒くさい   いちいちしゃがむのが大変   ついうっかり   非常時に脱出するときに遅れる

などの理由から(最後の理由を挙げられる方はまれですが)、二重もしくは一重  下手をすると掛けていないという方が

結構いらっしゃるのです。

そこでに機能をプラスして、”簡単に使えて安全なにしよう” となります。

に付加するオプションパーツとして  面格子  防犯フィルム  雨戸  シャッター  などが考えられます。

使用場所  機能  操作性 金額  などによって 選べばよいのですが、何をどう選んだらよいかわからないという方は

私どもに相談ください。パーツだけじゃなくセンサーライトなどと複合させて対策をするのが効果的です。

総合的に提案させていただきます。

                      新築をお考えの方は 三協立山アルミから発売されています「MADIO NAVI」を検討されてみては

                      いかがでしょうか。

 

 

<防音>

防音もの役割としては重要です。立地条件によって、求められる機能に違いが出ますが(街中の家で雑踏音を防ぐ、

幹線道路沿いの家で車の騒音を防ぐ、繁華街の家でカラオケなどの騒音を防ぐ  など)、最新の住宅用サッシは

一昔前の防音サッシの性能を上回る性能をもっています。気密性能を上げたことの副産物として防音性能も

上がったとも言えますが、新築をお考えの方においては 特別に防音サッシを検討するまでもなく標準で高い性能を

得ることが出来ます。

改修をお考えの方で、サッシ交換をされる場合は新築時同様のものが得られますが、既存のは変えずに防音効果を

得ようとするなら、二重防音ペアガラス・プラ内窓に厚ガラス)があります。

もちろん、だけでなく外壁内壁の機能強化も同時に検討する必要があります。

一般的に、二重で防音効果の高い音の種別は”ゴー”というような雑踏音で、カラオケなどの”キンキン”音は効果が

薄いようです。

音の問題は非常にデリケートで、主観的なので、計測データを鵜呑みにできないという問題もあり、

”やってみないとわからない”ことになりかねないのです。

ただ、例えば内窓の場合、以前の約半分に減衰することは間違いないので、それ以上の効果を得ようとするなら

防音カーテンなどとの併用を考えなくてはいけなくなるでしょう。

 

 

 

閉じた窓 から 開ける窓 へ >

  省エネのため 気密を上げるため、は二重にする 閉じる といった方向への話ばかりが叫ばれて来ました。

もちろん 冬の暖房、真夏の冷房時は気密を上げたで効率よくすることが省エネになることは間違いありません。

東日本大震災の影響で、節電を余儀なくされる中、夏場は特に 電気のみに頼る冷房を、如何に効率よくするか が

問題です。

  そこで、閉じた窓開ける窓  を提唱したいのです。

を開ける ということはどういうことになるでしょう。

   ”自然の風がお部屋へ入る”

   ”お部屋のよどんだ空気がさわやかな空気に置き換わる”

   ”お部屋内の湿気が少なくなる”

   ”自然の風の涼しさでこもったお部屋の温度を下げられる”  →  夜 エアコンをかけても効率が良い

反面  を開けることは

   ”防犯上、不安”

   ”風と一緒に陽射しも入ってきて暑い”

   ”風と一緒に花粉や黄砂なども入ってくる”

   ”風自体が暑い(木陰や川が近くにない)”

   ”プライバシーが確保できない”

などの弊害もあります。

  しかしながら、電気料中の税も増税されることもあり、節電は公私共の理由から取り組まなければいけなくなります。

   防犯  →  格子取付                   花粉など  →  細かい目の網戸

   陽射し  →  陽除け(簾、葦津)     熱風  →  植樹や打ち水

など 各々に対策する方法もあります。

但し、簾、葦津などは台風時や冬場には  巻き上げる はずす  というように  こまめな対応が必要です。

  そこで、私共では 様々な場面で使用できる便利品のご提案をしたいと思います。

それは  ”エコアマド” −  ルーバー状の羽根は角度調整が自在に出来ることが最大の特長です。

      ・羽根の開閉をすることで、陽射しは遮りながら、自然の風を取り入れることができる

      ・雨戸なので 必要な時のみ引き出して使い、不要な時(又は 冬場 陽射しを取り入れたい時)は戸袋に格納しておける

      ・テラスタイプ(高さ1800以上)は上下2分割で羽根角度が変えられるので

                  下は閉じ気味(プライバシー)  上は開け気味(通風)   といった使い方も出来る

      ・エコアマドは、施錠(簡易)も可能なため、夏の夜、エコアマドを閉めて を開けて使用する際も防犯上安心

      ・雨戸本来の機能として台風や冬の吹雪の時の対応も万全

      ・エコアマドはアルミ製なので海岸沿いなどの塩害地域でも安心して使用できる(普通の雨戸は鋼板製で錆びやすい)

当社ではデモ用サンプル品を用意しています。   ”実際どんなものか 見てみたい” と思われた方はお気軽にお電話ください。

また、エコアマドには色々なタイプがあります。

     雨戸タイプ     戸袋無しタイプ     固定タイプ     玄関タイプ     室内側取付タイプ

用途、設置条件に合わせて ご提案させていただきます。

  さて、こんな多機能のエコアマドですがカバーしきれない問題もあります。

その一つ、花粉対策には  ”フィルター網戸”という商品があります。普通の網戸では通過してしまう小虫や花粉黄砂も防いでくれる

フィルター網戸は現在ご使用中の網戸と交換して使用します(条件あり)。

また、布状網で、網のみ張り替えが可能なものもあります。(風の通過量もある程度減少します)

   長々と述べてきましたが、ここでもう一度提唱したいと思います。

                                    閉じた窓   →   開ける窓

是非、皆様も 一考頂きますようお願い致します。

エコアマドの施工例

エコアマドの施工例2